1996年の映画『マイルーム』を見ました!!
レオナルド・ディカプリオ、メリル・ストリープ、ダイアン・キートン、ロバート・デニーロと錚々たるキャストですな…
この映画でダイアン・キートンはアカデミー主演女優賞に輝いています!!
採点4.0/5.0
内容的にはテーマは重いもののそれを感じさせないキャスト陣の演技はすごいです!
ベッシー、リー、ハンクの3人の心境の変化も絶妙でしたね!!
あらすじ
リーは20年ぶりに叔母と父の面倒を見る姉のベッシーの元に2人の息子とともに帰ってくる。
それは白血病にかかるベッシーの骨髄移植の検査を受けるためだった。
リーは病に侵されながらも看病するベッシーの姿を見てベッシーに介護を押し付けていたことを悟る。
そしてベッシーの長男で悪ガキのハンクも事件を起こして精神病院に入れられていたが徐々にベッシーに心を開き始める…
以下ネタバレあり
冒頭 内科を訪れるベッシーはウォーリー医師に診断を受けている。
ハンクは家族の写真の母のリーを破り写真ごと家を燃やしてしまう。弟と家を出るハンク。
美容院で働くリーは家が放火された連絡を受け警察に捕まったハンクに会いに来るがハンクはリーを挑発する。
リーは修道院に身を置くことになる。
ベッシーは叔母のルースとともに寝たきりの父、マーヴィンの介護をしている。ルースはベッシーに介護を押し付けようとしている。
リーは精神病院な入ったハンクの担当医と話す。あまり面会に来ないリーは苦言を呈される。リーはハンクと面会するがハンクは寝ていてリーはうんざりして帰る。
ベッシーはウォーリー医師に以前採血した血を再検査すると告げられ、心配になる。新たな検査は白血病かどうか調べるためだと告げられ戸惑いを隠せないベッシー。
リーの修道院にベッシーから電話が来てベッシーの骨髄移植の依頼をされる。
ハンクと面会するが喧嘩になってしまう。リーはハンクにベッシーの家に骨髄移植をするため外泊許可を得てハンクを連れ出す。ハンクは家のことを詫びるがそっけないリー。
リーはハンクと弟のチャーリーを連れてフロリダに向かう。ベッシーは入院しており面会に来ているルースと話の中でもマーヴィンを心配している。
リーは20年ぶりに実家に帰る。驚くベッシーと再会を喜ぶが、どこかぎこちない2人。
リーはマーヴィンの様子を見て絶句する。
リーとベッシーはハンクとチャーリーを車に迎えに行きベッシーは初めて2人と会う。
ハンクとチャーリーは祖父にあたるマーヴィンとも会うがマーヴィンは認識できないようだ。
ハンクとリーはすぐ喧嘩をしハンクは出て行ってしまう。
夜わめくルースの声を聞いてリーとハンクはベッシーの大変さを悟る。
ハンクは夜マーヴィンの部屋から工具を持ち出しベッシーに話しかけられる。ハンクは気難しくベッシーも気をもむがハンクに工具をあげて喜ばれる。
しかし、ベッシーはハンクに触れようとするが拒絶されてしまう。
ハンクは自分に得がない好意なんて信じないと告げて工具を置いて去る。しかし部屋に工具を持ってくるベッシーはハンクに愛してると告げ検査を受けないというハンクに自分で決心するように告げる。リーはハンクと仲良くしようとしても無駄だと告げる。
翌日リーはウォーリー医師と移植の適性を受ける。ハンクはベッシーと共に出かける。リーはその様子を見て嫉妬している。
海でベッシーと話して自分の父親のことを聞くハンク。ハンクは海辺にまで車を走らせ2人は楽しいひと時を過ごす。
戻ってきた2人にリーはウォーリー医師がハンクとチャーリーの検査をしたがっていると告げる。ハンクは逃げるように去る。
リーは夜ハンクに移植手術は怖くないこと、姉を死なせたくないことを語る。
翌日ウォーリー医師はリーにドナーが見つからない場合放射線治療しかないと告げ、その場合寝たきりになる場合もあると告げ、リーは面倒は見ないと告げる。
リーとベッシーは老人ホームに訪れている。
施設の説明に嫌悪感を示して帰るベッシー。
家に帰った2人だが、ベッシーは介護したがらないリーを責めて、引っ越して来るように求めるがリーは拒絶し、言い合いになる。
ハンクが入ってきてベッシーの味方をする。
リーは家を出て1人で外で泣いている。
チャーリーは検査を受けに来ていて、ハンクも受けることになる。ベッシーに心を開いているハンク。
ベッシーはハンクに作り話をしないように言うがハンクは去ってしまう。
ハンクは本当の話をし始めベッシーも聞く。
ハンクはベッシーに一緒に精神病院に行くように求めてベッシーも承諾する。
リーはベッシーに自分は母親失格かと聞くがはぐらかされる。
ベッシーのカツラを新しくして化粧もするリー。ベッシーは喧嘩するのが嫌でつい距離を置いていたことを告白し、仲直りする。
男の話で盛り上がる2人。
翌日新しいカツラで賞賛されるベッシー。
リーはハンクを気にかける言動をドライブでしており、マーヴィン以外の家族はディズニーランドに来ている。
リーはハンクと共に行動しておりハンクに話しかけるが、ハンクは心を開かない。
ハンクはベッシーの家に残ると告げる。リーはなんとかハンクと話そうとするが、リーはハンクにハンクの父親はハンクを虐待しており、リーは父を怒らせないようにハンクを叱っていたことを告げる。ハンクは信じないがリーはハンクを大切に思っていたのだ。
ベッシーは病状が悪くぐったりしていて、血を吐いてパニックになってしまう。
ベッシーは移植ができないことを悟っており明日相談したいと告げる。
ハンクは工具を車に入れ車を押して乗ってどこかへ行く。チャーリーはそれを見ていた。
翌朝ハンクがいないことに気づくリーは手紙を見つける。その手紙には一緒にいたいけどよそに行くと書かれていた。
ウォーリー医師はベッシーに電話をかけ子供達の骨髄が移植できないことを告げる。
明るく振る舞うが動揺してしまうベッシー。
リーは涙を浮かべており、ベッシーは自分は幸せ者だったと語る。
耐えきれなくなったリーはトランクケースに荷物を詰め込むが、そこにハンクが来る。
リーは心配だから車でどこかに行くときは告げてからいけとだけ告げる。ハンクも分かったとだけ呟く。
リーは台所で自分の人生を優先するか介護を取るか悩んでいるが、母の写真を見て何か思う。
そしてメモを見て自分でマーヴィンの薬を調合する。
楽しそうにマーヴィンを介護するベッシーを見てリーは留まることを決意する。
所感
重い内容なのにそう感じないところがポイントですね!!
この映画の登場人物は限られているんですが、みんなそれぞれの個性があってとても見やすい内容でした。
最も印象的だったのはリーとハンクの関係ですかね。怒りっぽいリーに心をどうしても開かないハンクは父親に虐待されていたことも信じなかったんですが、そのことを聞いて明らかに動揺しています。
もちろんリーもいい親ではなかったんですけれどもハンクを守ろうとして努力はしていた。
このことをハンクは受け止める必要がありますね。
介護をせずに自由ながらも家族の愛にどこか飢えていたリー。
対照的に介護で自由はないながらも人に愛を与えて生きがいを見つけたベッシー。
2人の人生が混ざり合ったヒューマンドラマの名作ですね!!