2007年のサスペンス映画『キングダム 見えざる敵』を見ました!
ジェイミー・フォックス主演、ジェニファー・ガーナー出演の社会派映画ですな!
採点3.7/5.0
テロの捜査ということで重い内容ですが、非常に考えさせられる映画です。
とくにグロテスクなシーンなどはないのでネタバレなしで見ることをお勧めします!!
あらすじ
FBI捜査官のロナルドにサウジアラビアで起きたテロの調査の任務が下る。
ロナルドは医学調査官のジャネット、爆弾の専門家のグラント、レビットと協力して捜査するが、サウジアラビア政府はFBIの介入を拒絶し、交渉は難航する…
以下ネタバレあり
冒頭 サウジアラビアとアメリカの外交の歴史が時系列とともに語られる。
サウジアラビアで何者かは双眼鏡で周りを見渡し何かを企んでいる。
ロナルドは息子のケビンの幼稚園で息子の誕生の物語を語っている。
その頃サウジアラビアでは武装集団による襲撃が起こり、人々が殺される。過激派の襲撃犯は2人殺されるが、自爆テロを起こす。
FBIロナルドはサウジアラビア石油会社の職員たちが襲撃された連絡を受ける。そしてその際死亡したフランというFBI捜査官の死に泣きそうなジャネットに何か囁く。
国務長官のレックスのいるところにさらに爆発が起きる。
ロナルドはテロを分析する。爆弾の専門家のグラントは爆弾を解析。それは軍事用で、準備周到だったことを語る。
法医学のジャネットはサウジアラビアが捜査官の入国を許可しないと告げるが、ロナルドは交渉することになる。
サウジアラビアの将軍は部下をあらぬ容疑で拷問している。
ロナルド達は政府にも捜査員の増員はできないと告げられる。しかしFBIは正式に捜査を申請しロナルド達は嫌味を言われながらもサウジアラビアへ向かう。
拷問されていた兵士を助けたサイハムは軍のあり方に疑問を持っているようだ。
ロナルドは独占スクープを凄腕記者に流し、サウジアラビアの要人に悪事をバラすと脅して入国の協力を得る。
サウジアラビアで殉職したフランの死に心を痛めるジャネット、ブラントと共に飛行機に乗り込みサウジアラビアへ向かう。
サイハムは王子に将軍の不適任を訴えるが受け入れてもらえず、ロナルド達の面倒を見るように言われる。
過激派達は集会を撮影している。
ガージ巡査の出迎えでサウジアラビアに着く一同。武器とパスポートを渡し、アメリカ人の遺体の棺桶とすれ違う。
ロナルドは車でアブ・ハムザが犯人では?と聞くがガージは言葉を濁す。
サウジアラビアはアメリカにFBIを送ったことを遺憾だと伝えている。FBI長官は職をかけて彼らを送っていると司法長官に告げる。
翌朝テロ現場に着く一同。国務館のシュミットと出会い、帰国したら首だと罵られる。
そして王子に明日宮殿に来るように言われる。
シュミットは嫌味を言いながら帰る。
そして捜査作業にはルールがあり、思い通りに操作ができない。
ロナルドは目撃者の書き込みを開始するが有力な情報を得れない。
窮屈な操作に苛立ちを隠せない一同。
彼らは映像が高いところから取られていたため高い建物を調べることになる。
現地に着くが止める軍人とガージが喧嘩になってしまう。5分の捜索が許可される。ロナルドは手がかりの起爆装置をガージに手渡し、捜索の自由を広げようとする。
過激派達はロナルド達の写真を撮っている。
王子に宮殿に招かれる一同。ロナルドは自爆テロはサウジアラビア人が犯人だと王子に告げ、警察の捜査に協力を申し出る。捜査の幅が広がり、ガージも全面的に捜査に協力して一同と打ち解ける。
翌日一同は証拠を上げるために各自で捜査を開始する。聞き込みや遺体から手がかりをあげていく。そして現場や遺体からビー玉が検出される。
ブラントは爆破されたのが救急車だったと見抜き、卑劣なやり方だと呟く。
ロナルドはビンラディンの協力者だったディンと話す。そして起爆装置を見せると犯人はディンと同世代で残虐な奴だと語る。アブ・ハムザが犯人であると見抜くが、ハムザの居場所はわからないと告げられる。
ブラントは病院のI.D.を見つけてその病院の職員が犯人の1人だ知る。
反抗組織の銃撃戦の現場に向かい、指導者の特徴である欠けた指を探す。しかしそこに指導者はいなかった。
シュミットは一定の成果を挙げた彼らに早く帰るように嫌味を言って去る。
車で移動する一同は尾行されており目の前の車が爆発する。
横転する車からレビットが引きずり出され、拉致されてしまう。
犯人を追う一同。レビットはどこかに監禁されてしまう。過激派の拠点スウェイディに来る一同。ロケットランチャーで狙われるが間一髪かわして次の手榴弾も何とかかわす。
銃撃される一同は応戦しながらアジトを探す。
ロナルドが建物の上を制圧する。レビットを殺害して映像に収めようとしている犯人。
暴れるレビットは痛めつけられる。ロナルド、ジャネット、ガージがアジトの中に入る。
3人はアジトを制圧していく。
レビットが首を切られそうになっているその時、ジャネットが助けに入る。
ロナルド達と合流し、ジャネットは怯える一家を保護し、女の子にキャンディをあげるが、女の子はビー玉を差し出す。
そこにいた老人こそがアブ・ハムザだった。後ろから撃たれるガージ。ハムザを倒すがガージは死んでしまう。
ガージの死を家族に伝えるロナルド。去る表情は悲しげだ。
ロナルドはガージの息子にお父さんは勇敢で友達だったと告げ握手をする。
一同は悲しげな表情を浮かべたまま飛行機に乗り込み、サイハムが見送る。
帰国後、長官から褒められるものの一同の脳裏にはガージのこと、サウジアラビアの現状が浮かぶ。
レビットはロナルドにフランの死を聞いて泣きそうだったジャネットに何を言ったのか聞き、ロナルドは奴らを皆殺しにすると告げていた。
その頃ハムザの孫はハムザが死に際に仲間が奴らを皆殺しにすると告げていたことを母に語る
その娘の恨みに満ちた眼差しで幕は閉じる
所感
すっげぇ重い終わり方でした…
テロとの戦いを描いた作品なのでこうなることは予想できたんですけど、最後の伏線の張り方は見事ですな…
リアルさを追求するために画面がすごくぶれるんですけどそれでも特に気にならず観れると思います。
個人的なハイライトはガージの死ですかね…
ガージは始め彼らに非協力的だったんですが、共通の敵を倒すために彼らの捜査に協力し、特にロナルドとは友情が芽生えていました。
ガージの死は泣けましたね…
最後のシーンですが、暴力で解決する限り新たな暴力を生むという監督のメッセージでしょうか…
自分は当事者ではないですが、テロリストの方々に本当にそれをしなければ解決しないのか?他の人を巻き込むことなのか?人の命を奪えるのか?といったことを考えて欲しいと思いましたな…